M&A温室効果ガス(GHG)の排出量算定など環境対策支援を手掛けるゼロボード(東京都港区)は7日、産業技術総合研究所(AIST)が100%出資会するAIST Solutions(東京都港区)と業務提携契約を結び、AISTのデータベースを活用したGHG排出量算定・可視化サービスを開始すると発表した。
AIST Solutionsは、環境影響を見える化するLCA(ライフサイクルアセスメント)やScope3を実施する際に必要となる排出原単位を集約した世界最大規模のインベントリデータベース「AIST-IDEA」を運営している。
今回の連携に基づき、ゼロボードはIDEAデータベースから、サプライチェーン排出量の算定に便利な400項目を選んで、同社のGHG排出量算定・可視化サービス「Zeroboard」に標準搭載して、7日から提供を開始した。
搭載した400項目は、同社の専門家が監修しており、IDEAを独自に監修したデータベースの構築と、IDEAのGHG排出量算定ツールへの標準搭載はいずれも業界初となる。
搭載されているデータベースは、サービスのバージョン更新に合わせて最新の係数がシステム側で自動更新されるため、ユーザーは常に最新のデータに基づいて排出量などの算定ができる。
IDEAデータベースはAIST Solutionsと契約を結べば、それぞれの企業が利用できるが、契約期限の管理やデータベースの利用のために人員を確保する必要がある。これに対し、ゼロボードのサービスを利用すれば、必要なデータだけがピックアップされており、AIST Solutionsとの間での契約更新の手間もかからない。さらに同社のサポートでデータを正しく活用できる。
同社では、IDEAデータベースを活用する方法について解説するウエブセミナーを今月22日に開催する。同社とAIST Solutionsの担当者がGHG排出量の算定をめぐる現状と課題を解説するほか、IDEAを標準搭載した算定ツールの具体的な活用方法を紹介する。
参加費は無料で、参加希望者は同社ホームページから専用フォームで申し込む。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com