財務・人事佐渡汽船が7日発表した1-9月期決算は、繁忙期に旅客、マイカー航送の輸送量が減少した影響で売上高が1.5%減少し、営業利益は62.2%減の9740万円にとどまった。
海運事業は、旅客輸送人員が126万217人(前年同期比2.8%減)、自動車航送台数が乗用車換算で17万1992台(1.1%減)、貨物輸送トン数が13万830トン(11.3%増)。貨物部門では昨年4月に吸収合併した日本海内航汽船の輸送分が加わったことで、輸送量、売上高ともに増加した。
旅客、航送部門では、新造カーフェリー「ときわ丸」人気で旅客がジェットフォイルから「ときわ丸」へシフトしつつあるほか、増送に向けた割引策などを実施したものの、輸送量が伸び悩み減収となった。費用面でも原油価格の高騰と円安に伴う輸入価格の上昇で船舶燃料費が前年同期を大幅に上回った。
一般貨物自動車運送は、消費税増税に伴う駆け込み需要と反動があったものの、佐渡産米などの主要品目の輸送が堅調に推移し増収となった。ただ、車両の入替に伴う減価償却費が増加したほか、燃料油価格の上昇に伴う燃料費の増加で費用が増え、部門損益が2365万6000円の赤字に転じた。
[佐渡汽船]2014年12月期第3四半期連結決算(単位:百万円)
2014年12月期第3四半期 | 2013年12月期第3四半期 | 増減 | |
---|---|---|---|
売上高 | 9,195 | 9,335 | -1.5% |
営業利益 | 97 | 257 | -62.2% |
経常利益 | 22 | 218 | -89.5% |
当期純利益 | -217 | 146 | - |