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日通・10年度鉄道コンテナ、震災響き0.3%増にとどまる

2011年4月22日 (金)

国際日本通運は21日、2010年度の鉄道コンテナ取扱実績を取りまとめた。年度を通じた取扱個数は194万6776個で前年に比べて0.3%増加し、上半期が98万4869個で6.3%伸びたことが大きく寄与したが、下半期は96万1907個で前年同期実績から5.2%減少した。

 

10年度は、上半期ではエコカー補助金やエコポイント制度などの政府消費促進施策の影響を受け、自動車関連、化学薬品、家電などの品目が堅調に増加。下半期は、エコカー補助金の終了、夏場の猛暑の影響を受けた北海道地区を中心とした農作物の不作と1-2月の雪害による減送、また3月11日に発生した東日本大震災による東北線の長期不通の影響により、大幅な減送となった。

 

年度実績としては、上期の増送が寄与。一方、31フィートフルウィングコンテナの取扱いは、大口顧客の生産拠点変更、震災の影響に伴い、1万8878個(31フィート換算個数)で前年比911個の減、マイナス4.6%となった。

 

11年度は東日本大震災復興支援物資の輸送や、震災により被災した顧客工場・物流拠点の出荷の代替輸送などに尽力するとともに、環境にやさしい鉄道コンテナ輸送へのモーダルシフトを推進し、特に31フィートフルウィングコンテナのコンテナ拡販、顧客の輸送品質ニーズに適合した新型コンテナの企画制作など新商品の開発にも取り組み、鉄道コンテナの増送につなげる。

 

また、輸送障害発生時でのスムーズな代行輸送のシステム化や、「Web-RACS」情報システムを活用した貨物所在や列車遅延情報の提供など顧客サービスを強化するとともに、SSE(上海スーパーエクスプレス)などの国際輸送商品と連携した、鉄道コンテナ輸送のグローバル化に積極的に取り組んでいく。目標個数は208万個(6.8%増)。