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日通、メコン経済圏南部で陸路輸送サービス

2011年4月25日 (月)

産業・一般日本通運は25日、タイ、カンボジア、ベトナムを結ぶ陸路輸送サービス「サザンメコン・ランドブリッジ・エクスプレス」の販売を、4月から開始したと発表した。

 

同社が販売を開始した「サザンメコン・ランドブリッジ・エクスプレス」は、急成長する同地域の物流ニーズに対応するもので、インドシナ半島南部の東西850キロメートルを横貫する南部経済回廊を利用し、バンコク(タイ)-プノンペン(カンボジア)-ホーチミン(ベトナム)間をドア・ツー・ドアで接続する。

 

インドシナ半島南部では、豊富な天然資源と労働力を背景に、カンボジアへの製造業の進出が加速しており、さらにカンボジアと隣国のタイ、ベトナムとの間では、部材や製品輸送のニーズも高まっている。

 

新サービスでは、全路線にGPS搭載トラックを配備し、貨物の輸送状況をトレースできる体制を整え、安定した輸送サービスを提供する。また、輸送中の振動テストも実施済で、電子機器・部品などの精密機器輸送にも対応することができる。さらに、保税輸送が可能なトランジットライセンスの取得による円滑な輸送を実現したことで、船舶による輸送と比較した場合、ドア・ツー・ドアで2-7日のリードタイム短縮が可能となった。

 

日通では、既に上海-シンガポール間7000キロメートルを結ぶ陸路輸送ルート「SS7000」などを展開しているが、今回の「サザンメコン・ランドブリッジ・エクスプレス」の開始により、域内輸送サービス網の充実を図った。

 

ドア・ツー・ドアでの標準リードタイムは、バンコク-プノンペンが海上輸送より7日短い2日、ホーチミン-プノンペンが2日、バンコク-ホーチミンは3日となっている。