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為替相場動向を慎重に見極め需要対応とBCP対策

東ソー、マレーシアへの生産拠点新設を検討

2014年12月24日 (水)

拠点・施設東ソーは24日、ハイシリカゼオライト「HSZ」の海外生産拠点建設に向けた検討を開始するため、来年1月にTZMプロジェクトチームを発足させると発表した。

天災などによるサプライチェーンへの影響を考慮するほか、円安に推移している足下の為替相場についても「数年前には過度の円高を経験しており、今後も為替相場が円安基調で継続するかは不明」だと事業環境を説明。

こうした環境を背景に、(1)アジアでの需要拡大(2)替変動リスクの軽減(3)製品の安定供給を目的とした事業継続計画(BCP)の観点――から、マレーシアでの製造設備の建設を検討するプロジェクトチームを設置し、検討を始めることにしたもの。

自動車排ガス浄化触媒向けなどの旺盛な需要を受け、2017年の稼働開始を目標として検討していく。現時点で規模、生産能力は未定。

同社は現在、南陽事業所(山口県周南市)、四日市事業所(三重県四日市市)の両事業所でこの製品を生産し、高い需要に対応してグローバルに販売活動を展開している。プロジェクトチームは本社内に設置し、下部組織として南陽事業所内に建設チームを設ける。