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東ソー、国内2拠点でジルコニア粉末の生産3割増強

2015年8月4日 (火)

荷主東ソーは3日、南陽事業所(山口県周南市)、四日市事業所(三重県四日市市)でファイン・セラミックスの一種、ジルコニア粉末製造設備の生産能力を増強すると発表した。

南陽事業所、四日市事業所のジルコニア粉末製造設備の生産能力を現有能力から30%引き上げる方針で、39億円を投資。南陽事業所ではすでに着工しており、11月に完工、16年3月から商業運転を開始する。

四日市事業所では16年2月に着工、同年10月の完工を目指すスケジュールで、商業運転は17年4月頃となる。

同社のジルコニア粉末は「イットリア安定化ジルコニア」というタイプで、「高強度・高靱性ジルコニア」とも呼ばれ、品質の優位性、安定性から大きな世界シェアを占めている。

光ファイバーの接続部品などの構造部品や電子部品原料の粉砕用ボールに使用されており、近年では透光感グレードやカラーグレードを取り揃え、審美歯科材料やファッション性が要求される装飾品用途に販売、需要が拡大している。