2011年3月期 | 2010年3月期 | 前期比 | |
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売上高 | 130,377 | 121,619 | 7.0%増 |
営業利益 | 9,610 | 7,910 | 21.5%増 |
経常利益 | 10,465 | 8,433 | 24.1%増 |
当期純利益 | 4,372 | 3,068 | 42.5%増 |
ロジスティクス日本・アジア間の一貫輸送業務、サウジアラビアでの現地物流、同国を起点とする国際輸送業務の拡充に取り組んだほか、埼玉県羽生市で情報記録媒体の専用倉庫建設に着手した。また、中国では杭州、大連に新たな物流拠点を設置するとともに、青島で倉庫の増設工事を開始するなど、成長が期待される事業分野や海外の成長市場への投資を強化し、今後の物流事業の拡大に向けた布石を打った。
この結果、物流事業は港湾運送や国際輸送の取扱いが回復し、連結子会社の遠州トラックで前期に取扱いを開始した配送センター業務が寄与したことから、7.2%の増収となった。営業利益は増収効果に加え、減価償却費などの減少もあり、21.5%の増益。経常利益は受取配当金や持分法投資利益の増加などにより24.1%の増益となった。当期純利益は、特別損失として減損損失や東日本大震災による損失などを計上した一方、特別利益として受取補償金などを計上した結果、42.5%の増益となった。
今期は、不動産事業で一部テナントの退去などの影響が見込まれるものの、物流事業は国際輸送や港湾運送の取扱いが堅調に推移するとみて、売上高は1.2%上回る1320億円となる見通し。営業利益は、物流事業で第4四半期に情報記録媒体の専用倉庫稼働に伴う不動産取得税などの一時費用が発生すること、不動産事業でテナント退去などの影響が見込まれることから、前期を3.2%下回る93億円、経常利益も2.5%下回る102億円を見込む。純利益は、前期に減損損失などを特別損失に計上したことから、34.9%上回る59億円を予想した。