財務・人事住友倉庫が11日発表した2018年3月期決算は、物流事業で国際輸送を中心に取り扱い貨物が増加したことなどから増収増益となった。
物流事業のうち、倉庫業は、文書などの情報記録媒体や日用雑貨を中心に貨物保管残高が堅調に推移したことなどから、倉庫収入が4.9%増加した。港湾運送業は、海運業界再編に伴いコンテナ荷捌が減収となった一方、一般荷捌が増収となったことから0.2%増加。
国際輸送業は、国際一貫輸送や航空貨物の取扱いが増加し、海外子会社も増収となったことから16.3%増。陸上運送業・その他の業務では、eコマースに関連する輸送の取扱拡大に伴い陸上運送収入が増収となったことなどから6.4%増となった。物流事業全体の売上高は1401億1400万円(6.9%増)、セグメント利益は98億6500万円(1%増)となった。
今期は、物流事業ではアーカイブズ事業や国際輸送貨物の取扱拡大が見込まれ、また、不動産事業では前期に取得・次期取得予定の新規施設の寄与もあり、3%上回る売上高1810億円を予想。営業利益は、新規施設の取得に伴う不動産取得税の発生により、1%上回る104億円にとどまる。また、経常利益は、0.9%増の128億円、純利益は1.7%増の85億円を見込む。
■2018年3月期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 175,756 | 6.4% | |
営業利益 | 10,302 | 12.1% | 5.9% |
経常利益 | 12,684 | 12.0% | 7.2% |
当期利益 | 8,358 | 7.1% | 4.8% |