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ディーゼル主機関全船に導入

商船三井、船上簡易全鉄分分析キットを開発

2015年1月20日 (火)

ロジスティクス商船三井、船上簡易全鉄分分析キットを開発商船三井は20日、同社の技術研究所が本船乗組員が容易に高い精度で全鉄分を分析する船上簡易全鉄分分析キット「Fe-asyChecker26」を開発し、商品化したと発表した。

分析キットは、ディーゼル主機関のシリンダ油ドレンに含まれる全鉄分を分析するもので、分光計に特異波長のフィルターを使用し、2種類の試薬を同キット独自の配合で混合した試料を用いて全鉄分を高精度に分析することができる。結果は数値でPPM表示される。

商船三井、船上簡易全鉄分分析キットを開発安全運航には主機関を良好な状態で保つことが欠かせないが、最適シリンダ注油を実現するためには、ディーゼル主機関を運転中のシリンダ内の状態を適切に監視することが必要で、近年では特にディーゼル主機関のシリンダ内設計圧力の上昇に起因して、シリンダ内の低温硫酸腐食の発生が多く報告されていることから、全鉄分の分析ニーズが高まっている。

商船三井の分析キットを使用することで、乗組員が高い精度で速やかに分析し、早期に異常を発見できるようになる。同社は「MOL安全標準仕様」として独自の安全基準を定めているが、「Fe-asyChecker26」を同仕様の一つに定め、保有・運航船ディーゼル主機関全船に導入する。