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商船三井、メタノール燃料の低速ディーゼル機関が完成

2015年7月1日 (水)

ロジスティクス商船三井は1日、世界初のメタノールを燃料とした低速ディーゼル機関が完成したと発表した。

同社が発注しているメタノール運搬船に搭載する、メタノールを推進燃料とする2元燃料低速ディーゼル主機関が完成し、製造する三井造船玉野事業所で、実際にメタノールを燃料として使用した運転を実施、期待通りの性能を満たしていることを確認した。

メタノール運搬船は南日本造船(大分県臼杵市)に発注し、2016年に竣工する計画で、竣工後はウォーターフロントシッピング(カナダ・バンクーバー)への長期定期貸船契約に投入する。

このディーゼル主機関は二酸化炭素(CO2)、窒素酸化物(NOx)排出量が通常の重油を燃料とする機関と比べて少なく、メタノールは硫黄酸化物(SOx)を含まず、これまでの重油の代替となり得る環境負荷の少ない燃料だとされている。

メタノール運搬船はメタノールを燃料とするほか、バラスト水処理装置を先行搭載し、プロペラ前後へ省エネ付加物を採用して燃料消費効率を向上させる。