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NXP、医薬品向け温度ロガーを開発、個別管理に対応

2015年2月10日 (火)

サービス・商品NXPセミコンダクターズとエンフセル社(フィンランド)は、フィルム・ベースの使い捨て温度ロガーの試作製品を開発した。

再利用可能なロガーと同等の機能を持ちながら、アイテムごとのロギングを可能にするもので、NXPの温度検出用IC「NHS3100」、エンフセルのプリンテッド・バッテリー、NFC(近距離通信)アンテナを搭載している。

NXPのNHS3100は温度ロギング用のシングルチップ・ソリューションで、高精度温度センサ(誤差0.3度)などを集積し、プログラム可能な技術を採用。バイオ医薬製品メーカーは製品ごとに温度逸脱制限値を設定できる。

化学的ロガーに使用されている単純な熱量ベース・センサーと異なり、詳細なプロファイルの設定が可能で、物流チェーン上で発生する製品ロスを最小限に抑える。内蔵のタイム・リファレンスにより、温度制限値を逸脱した場合のトレーサビリティが物流チェーン全体で確保され、組み込みNFCインターフェースは物流チェーンの各工程、医療スタッフが製品を投与する際に、NFC対応スマートフォンやリーダーによる製品ステータスの読み取りをサポートする。

バイオ医薬製品のロスの削減、安全性と効能の向上に寄与するほか、製品が不適切に取り扱われた時間と場所を特定することが可能となっている。