メディカル神栄は8日、米モデルナ社製新型コロナウイルスワクチンの日本国内物流で、神栄テクノロジーがことし1月に発売した温度ロガー「TempView」(テンプビュー)の採用が決まったことを発表した。
武田薬品工業が手がけるモデルナ社製のワクチン物流では、国内倉庫から卸業者、卸業者から医療機関まで一貫してマイナス20度前後5度以内を保持する必要があり、今回卸業者が用いる保管・輸送用保冷庫にツインバード工業製のディープフリーザーが採用され、ツインバード工業が庫内温度を計測管理するツールとして「テンプビュー」5000台を神栄テクノロジーに発注した。
採用されたテンプビュー(GT002-T-DF)は、正確に温度を計測するための調整を全台に実施し、1台ごとに校正証明書を発行していることや、ブルートゥース通信で接続されたスマートフォンやタブレットで温度データの取得から解析レポートの作成まで簡単に行えることが評価された。
同製品は輸送時の温度管理に適した「輸送モード」と、保管時の温度管理に適した「保存モード」を備えており、同社はワクチン輸送用途だけでなく、保管用途でも広く使用されるよう月間5000台の製造・出荷体制を構築。今後は短期納入とさらなる増産に対応し、「ワクチン接種体制の早期構築に貢献していく」という。