ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ユニ・チャームと住友商事、米国ペット事業で提携合意

2011年5月17日 (火)

産業・一般ユニ・チャームと住友商事・米国住友商事は17日、米国でのペットケア事業を両者の戦略的共同事業とする目的で、ユニ・チャームが、住友商事の100%出資子会社「ザ・ハーツマウンテン・コーポレーション」の全発行済普通株式の51%を取得することに向けた基本合意書を締結、協議を開始したと発表した。9月に最終契約を締結する。

 

現在、米国のペットケア市場規模は約300億ドル(小売ベース)と推定され、世界の約4割を占める巨大なマーケットとなっている。リーマンショック以降の世界経済低迷下でも年率4-5%程度の成長を継続しており、今後も高い成長が期待されている。
ユニ・チャームは国際化の第1弾として2010年9月、中国・上海で事業を開始し、次の事業機会を模索していた。ユニ・チャームと住友商事は、ユニ・チャームのペットケア事業に関する技術力、商品開発力、生産力とハーツ社のマーケティング・ノウハウ、販売力といった事業基盤とを融合させることにより、米国でペットケア事業を戦略的共同事業とすることに基本合意したもの。

 

米国のペット飼育環境は、小型犬化、室内飼育化がすすみ、プレミアムフードの浸透や、室内排泄が増加するなど、ユニ・チャームが注力してきた日本のペット飼育環境と同じ傾向が見受けられる。このため、ユニ・チャームグループの吸収体技術を活かしたペットトイレタリー商品とハーツブランドを融合し、米国市場に商品を提供することで、米国内でのペットケア事業の飛躍的な拡大を目指す。

 

まずは世界最大市場である米国市場のポテンシャルを最大限に活用し、ハーツ事業の拡大を両社で目指す。将来的にはペットケア事業の成長を見据え、両社でグローバル展開を協議することも視野に入れている。

 

資本提携は、ユニ・チャームが住友商事の保有するハーツ社株式の969万3400株(全発行済普通株式の51%)を取得する。譲渡価額は未定。