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楽天と佐川急便、翌日配送の品質向上に向け連携強化

2010年7月4日 (日)

ロジスティクスあす楽サービス専用シール楽天と佐川急便は2日、「楽天市場」で展開している翌日配送サービス「あす楽」の対象商品に対する配送品質の向上に向け、「連携して取り組む」と発表した。

 

「あす楽」は、注文を受けた翌日にユーザーの手元に商品が届くサービスで、楽天が2008年10月に、運営するインターネットショッピングモール「楽天市場」で提供を開始したもの。その後順次、対象商品や対応可能店舗を拡大させ、現在ではそれぞれ約75万商品、約9200店舗となっている。

 

09年8月からは、翌日に届かなかった場合に購入額の5%の楽天スーパーポイントを還元する「あす楽あんしん宣言!」サービスを開始、10年5月には、当初一律で前日の正午までとしていた注文締め切り時間を、各店舗の状況に合わせて表示する仕組みを導入して注文可能時間を延長するなど、ユーザーの利用促進を目的としたサービスの改善を図ってきた。今回、佐川急便との連携を開始することで配送品質を一段と向上させ、ユーザーの満足度の向上を目指す。

 

佐川急便は拡大するtoC市場(宅配市場)での収益基盤の強化を目指しており、サービスセンターなど小規模店舗の拡充を進める一方、宅配専用車載ナビゲーションシステムの導入、10月からは「新配達店コードの導入」「送り状デザインの刷新」を行うなど、配達の品質向上・効率化を図っている。「あす楽」の配送品質向上に取り組むことで、toC市場向けの事業強化につなげる狙い。

 

具体的な施策として、まずは楽天が企画した「あす楽サービスシール」を、佐川急便が「あす楽」対応可能店舗に配布。各店舗によりこのシールが「あす楽」対象商品に添付されることで、佐川急便の配送担当者にとって「あす楽」の荷物と認識しやすくなるため、物量の波動に関わらずスムーズな配送が可能となり、配送品質の改善につなげる。

 

佐川急便は今後、「あす楽」対象商品の配送にかかわる貨物追跡の業務や業務改善を担う常設の事務局機能を設置することなども計画している。

「楽天市場・翌日配送あす楽」