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「明石のタコに匹敵する鮮度」

青森県の新輸送サービス、香港向け試行で好感触

2015年2月16日 (月)

調査・データ青森県は、今月9日と10日の2日間かけて実施した青森県総合流通プラットフォーム「A!Premium」(Aプレミアム)輸送サービスの香港トライアル輸送の結果を公表した。

ヤマト運輸の協力で構築した総合流通プラットフォームでは、4月から西日本への翌日午前配達、東アジア、東南アジアへの最短翌日配達を実現する新しい輸送サービスAプレミアムを提供することにしているが、実際のルートで品質検証や販路開拓を行うため、香港向けのトライアル輸送を実施した。

トライアル輸送の結果、県では「青森での梱包から現地到着まで30時間の輸送時間にもかかわらず、鮮度が十分保持され、飲食店からの評価も高かったことから、輸送サービスの有効性が確認できた」と総括。今後、より詳細な検証を行い、4月以降の輸送サービス展開に向けて準備を進めていきたい、としている。

参加した日本料理「江戸」は、活ヒラメ、活ダコ、活ホタテを輸送。同店の今井料理長は「活ヒラメについては、十分競争力がある」「活ダコはサイズも大きく、明石のタコに匹敵する鮮度で魅力がある」「活ホタテは甘みが強く、また、卵の味が濃厚で北海道産と違ったうまみがある」と評価。

活ヒラメ、活ダコ、活ホタテ、活〆ヒラメを輸送した千両寿司の葉育康ヘッドシェフは「いずれの食材も鮮度が良好で旨味が強い。特に、活ホタテの甘みが印象に残った」と評価し、生きたまま届く活ヒラメが香港人のニーズに合っていると指摘。今後の利用についても「値段などの条件次第だが、前向きに取引を考えたい」とコメントした。