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買収額6200億円

日本郵便、トールHD買収で売上2.5兆円、世界5位に

2015年2月18日 (水)

M&A日本郵便は18日、豪州物流大手のトール・ホールディングスの全株式を6200億円で取得し、子会社化する手続きを開始すると発表した。両社の合計売上高は2兆4732億円でキューネ・アンド・ナーゲル、ラ・ポステ、DBシェンカーを抜き、物流企業としてはドイツポスト、米郵便公社、UPS、フェデックスに次いで世界5位の規模となる。6月上旬の取引完了を目指す。

(出所:日本郵政)

(出所:日本郵政)

日本郵便、トールHD買収で売上2.5兆円、世界5位に日本郵便は国際物流分野で2014年10月に仏ジオポスト、香港レントングループとの資本・業務提携を締結、国際宅配便サービスを開始したが、アジア市場で事業基盤を固めながらグローバル展開を加速させるため、トールHDの買収を決めた。

トールHDは、事業・地域ともにバランスのとれたポートフォリオが特徴で、フォワーディング、3PL(コントラクト・ロジスティクス)事業を海外展開している。日本郵便はトールHDをグローバル展開のプラットフォーム企業に位置付け、国際物流事業の拡大によって収益性の向上を図る。

国内郵便市場はここ数年、国内の人口減少、インターネットの影響で縮小しており、収益力強化に向けて「さらなる海外展開が必要」と判断、M&Aによる事業拡大を検討していた。

トールHDの直近の業績(2014年6月期)は、売上高が88億1100万豪ドル(7731億円)、日本郵便(14年3月期)は売上高1兆7001億円で、両社の売上高を合算すると2兆4732億円となる。