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前田建設工業など3社、除去土壌用輸送管理システム開発

2015年2月18日 (水)

サービス・商品前田建設工業など3社、除去土壌用輸送管理システム開発前田建設工業、応用地質、ケー・シー・エスの3社は18日、除染で発生した除去土壌などを中間貯蔵施設へ安全・確実に輸送するための輸送管理システムを共同開発したと発表した。

事故などへの対応を素早く行うため、リアルタイムに高度な運行管理を実行できるようにしたもので、スマートフォンを車載するだけで適用できる汎用性の高さが特徴。

現在、除染で発生した除去土壌は福島県内の各地で仮置きされている状態であり、中間貯蔵施設への除去土壌輸送が急務となっているが、除去土壌の量は膨大で、輸送に際しては住民の生活環境や一般交通への影響が懸念されることから、輸送時の安全性と確実性を確保した上で円滑な輸送が重要だとされている。

3社のシステムはスマートフォンのGPS機能と通信処理などの高速化システムを利用した1分ごとの動態管理機能のほか、カメラ機能と映像の送受信による路面や積載物の常時監視と運行履歴の記録、加速度センサーによる速度管理、専用ナビゲーションによる運行ルートの管理、運転手と管理者との双方向の対話――に対応する。

加速度センサーのデータなどを集約し、シミュレーションを行うことで渋滞緩和対策や交通安全対策の立案、ドライバーへの安全教育にも活用できる。3社は今後、同システムを実装した車両で試験的な輸送を実施する考え。