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現地拠点に新サービス拡販専任組織を設置

日立、中国でグローバル調達ロジサービスの提供開始

2015年3月31日 (火)

ロジスティクス日立製作所は30日、中国現地法人の「日立(中国)」が4月1日付でスマートロジスティクスサービス事業推進部を設立し、同国で製造業向けグローバル調達ロジスティクスサービスの提供を開始すると発表した。

日立グループのコスト構造改革とし取り組んでいるグローバル調達改革やグローバルロジスティクス改革の基盤をベースに事業化したもので、新設する部署には、日立のコンサルティング部門、IT部門、日立ハイテクノロジーズ、日立物流の中国現地法人にある営業機能の一部を集約する。

これにより、サプライチェーン全体の中で主に調達や物流領域を対象に、顧客の経営課題を共有・明確化するといった上流コンサルティングからITサービスや調達代行、物流アウトソーシング(3PL)までをワンストップで提供、2018年度までに累計700億円の売上を目指す。

このサービスを中国の日立グループ会社の部品調達業務に一部先行適用した結果、10-20%の輸配送コスト削減効果が得られたという。

日立ハイテクや日立物流などのノウハウを活用し、調達業務の集約、共同保管、共同輸送を行うことで調達や物流業務のコスト低減を図るスキームを構築、グループ内への適用を進めていた。中国では、日立グループ180社、70の製造拠点が進出していることから、そのスケールメリットを生かし、14年6月から適用を開始している。

現地法人は、まず中国の日系企業向けに「製造業向けグローバル調達ロジスティクスサービス」を提供。顧客の現状分析、改善テーマの抽出、想定効果算定などの上流コンサルティングを行うとともに、日本側の営業・事業部組織と連携して顧客に適したサービスを提供する。

■サービスの概念図(出所:日立製作所)
日立、中国でグローバル調達ロジサービスの提供開始