ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日商エレ、介護業界向けクラウドに参入、輸送業界も視野

2011年6月10日 (金)

サービス・商品双日は9日、グループのICT中核子会社・日商エレクトロニクス(東京都中央区)が、介護施設で保有する送迎車両の運転状況をクラウドで管理し、安全運転、エコ運転を促進するテレマティクスクラウドサービス「安全送迎くん」の提供を今月から開始したと発表した。これにより、日商エレクトロニクスは介護業界ビジネスへ参入する。

 

日商エレクトロニクスは、このサービスの代理店で介護施設向けソリューション販売の実績を持つグラファージ(さいたま市)と協力し、安全送迎くんをベースとした送迎業務の仕組み作りの普及に取り組む。日商エレクトロニクスのクラウドセンターを通じてサービスを提供し、初年度で1万台の導入を目指す。まずは今月から7月にグラファージ主催の「通所サービス管理者向け安全送迎無料セミナー」に協賛し、全国各地に展開していく。

 

安全送迎くんは、これまで単独で搭載されていたGPS機能、ドライブレコーダー機能、デジタルタコグラフ機能をすべて組み合わせることで、急ブレーキや急発進などの運転状況、走行距離、燃費、CO2排出量、運転映像のデータを取得し、携帯通信網でタイムリーに送信してクラウドセンターで集中管理するサービス。

 

ポータルサイトにアクセスするだけで、現在地情報や走行ルートなどの車両運行管理、車両ごとの運転日報や月報作成を容易に行うことができる。また、クラウド上に保管されている映像データを活用して安全運転教育を実施し、事故防止やドライバーの意識向上に役立てることができ、公共性の強い介護業界に求められる「安心」「信頼」を地域社会に向けて発信することが可能となる。

 

初期投資の必要がなく、月額基本利用料は3800円(税抜)と低コストのため、手軽に導入することができる。日商エレクトロニクスでは、安全送迎くんの提供を手始めに介護業界向けクラウドサービス事業に注力していくとともに、テレマティクスクラウドサービスを輸送業界などの他業界にも展開していく計画。

 

■「安全送迎くん」のサービス内容

基本サービスGPS、ドライブレコーダー(映像・音声記録)、デジタルタコグラフ(運行記録計)、通信機能(イベント発生検知、指定エリア進入・退出検知時など)、運転日報・月報・年報作成、安全・エコ運転評価、全車両位置情報
オプションサービス証明サービス(EPUB自動生成/タイムスタンプ)、アルコールチェック、コンサルテーション・アセスメント、データ保管
価格(税抜)基本利用料(月額)1台3800円(利用のサービス内容により価格は変動)