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2.5万m2確保、18年から操業開始

岩谷産業、ミャンマーで工業ガス事業を展開

2015年4月27日 (月)

国際岩谷産業は24日、ミャンマー・ヤンゴン市から23キロのティラワ工業団地で工業ガス事業、LPガス関連事業に取り組むと発表した。2万5000平方メートルの用地を確保、8月に現地法人を設立し、2018年3月から操業を開始する。

2月に関西経済連合会が実施した「ミャンマー・カンボジア使節団」の一員として同社の牧野明次会長兼CEOが参加した際、カン・ゾー国家計画・経済開発大臣が同社に工業ガスの進出を要望、これを実現するために進出を決めた。

同社は現在60か所の海外拠点を展開しており、ASEAN地区では6か国15拠点、今回のミャンマー進出は7か国目となる。工業ガスでは、中国を中心に展開してきたエアセパレートガス事業の知見とノウハウを生かし、ミャンマー市場で拡大展開を図る。

同社が進出するティラワ経済特区は、日本政府からの円借款を受けてインフラ整備が行われ、ミャンマー政府は優先して早期に開発を進める意向を示している。ティラワ港に隣接し、輸出加工拠点だけでなく同国の内需向け生産拠点としても優位な立地にある。

新会社は、工業ガス製造のための空気分離装置(ASU)を建設し、ティラワ工業団地内に進出している企業、近隣工業団地進出企業を対象に工業ガスの供給を行うほか、工業ガス供給にかかわるインフラ事業、溶材関連事業、LPガス関連事業も展開していく。