ロジスティクス福山通運が8日発表した前3月期決算は、輸送量が減少して0.6%の減収となったものの、運賃単価の是正や不採算荷物からの撤退に取り組み、3.3%の営業増益となった。
取扱物量の回復が遅れるなか、山形新庄(山形県)、新宮(和歌山県)、大津(滋賀県)で新拠点を開設したほか、名古屋南支店を改築するなどネットワーク網を拡充。一方で商業小口荷物の拡大、重厚長大荷物を中心とした運賃単価の是正や不採算荷物からの撤退など、選択と集中に注力した。
また、堺主管支店(大阪府)に計量計測機能を備えた自動仕分装置を設置したほか、3月からは東京・大阪間に続いて東京・福山間で専用貨物列車「福山レールエクスプレス号」の運行を開始した。
今期は売上高2580億円(1.2%増)、営業利益56億円(2.3%増)、最終利益38億円(7.8%増)を見込む。
[福山通運]2015年3月期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期 | 2014年3月期 | 増減 | ||
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売上高 | 253,941 | 255,421 | -0.6% | |
営業利益 | 12,800 | 12,391 | 3.3% | |
経常利益 | 13,926 | 13,448 | 3.5% | |
当期純利益 | 8,564 | 7,538 | 13.6% |