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古河電工、中国で組み電線製造拠点の経営権取得

2011年6月20日 (月)

荷主古河電工は20日、同社グループ会社がワイヤーハーネス(組み電線)製造拠点「重慶長華汽車線束有限公司」の出資持分15%を合弁パートナーの重慶長安汽車電器股フン有限公司から買取り、グループの出資比率を50%から65%に引上げ、重慶長華社の経営権を取得したと発表した。

 

重慶長華社への出資比率を引き上げたのは、古河AS(滋賀県甲良町)の子会社で中国向け投資会社の「古河オートパーツ(HK)」社で、今後、古河電工グループは会社運営基盤を早急に確立し、中国華中地区の自動車部品事業の商圏拡大を図る。

 

2006年以降、中国自動車部品市場での商圏拡大、日系カーメーカーへの拡販を図るため、同社グループ主導でワイヤーワーネス事業の展開、ワイヤーハーネス事業と部品事業の一体化を行い、中国拠点の選択と集中を進めてきた。重慶長華社は中国華中地区へのワイヤーハーネス製造販売を目的とし1996年に設立され、古河電工グループは1997年に古河オートパーツ(HK)を通して資本参加した。

 

長安汽車グループなど、今後も成長が見込まれる華中・西南地区のカーメーカーに対してQCDDMの改善を主導し、商圏の拡大を目指すために経営権を取得することにした。長安電器社との合意により、06年から進めてきた地域ごとの製造拠点整備がほぼ完了。今後は昨年設立した設計営業会社である古河汽車部件設計開発(天津)有限公司と製造拠点の連携を強化し、これまでの日系カーメーカーに加え、中国系カーメーカーへの拡販を進める。