ロジスティクスサンリツが15日に発表した前3月期決算は、無線通信機器の取り扱いが大幅に伸び、増収増益となった。
下期に医療機器関連の3PL業務で取扱額が減少したほか、1-3月期には国際海上貨物で工作機械の出荷が国内向けへシフトしたことから輸出が伸び悩み、前年から続いていた増収増益基調にやや陰りがみえた。
年間を通じては無線通信機器の取扱額が大幅に増加し、国際海上貨物で工作機械の取扱額が円安を背景に伸長。人員配置の効率化や、倉庫稼働率が高水準で維持できたことで梱包事業、倉庫事業部門の原価率が改善し、増収増益につなげた。
今期は中国華南地区の子会社2社を譲渡し、中国の事業展開は上海地区を中心に梱包を含む国際物流業に経営資源を集中。日・中・米間の国際物流の拡大を図る。これらにより、売上高162億円(9.1%減)、営業利益6億8000万円(20.3%増)、経常利益5億6000万円(45.2%増)、最終利益3億円(2.3倍増)を見込む。
[サンリツ]2015年3月期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期 | 2014年3月期 | 増減 | ||
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売上高 | 17,830 | 17,062 | 4.5% | |
営業利益 | 565 | 533 | 6.0% | |
経常利益 | 385 | 344 | 11.9% | |
当期純利益 | 126 | 108 | 17.3% |