ミスミG本社、MTO供給強化へベトナムに新拠点

拠点・施設ミスミグループ本社は21日、FA用メカニカル部品の「確実短納期化」をさらに進めるため、ベトナムの生産拠点に第4工場を建設し、受注製作品（MTO）の供給体制を強化すると発表した。

FA用メカニカル部品が大幅に需要を拡大し、短納期ニーズの高まりが見込まれることから、生産拠点を拡充して供給体制の強化を図る。第4工場は、今年度半ばの生産開始を目指し、日本、中国で強化してきた「ミスミ生産方式」の導入を図るとともに、既に稼働しているベトナム工場の熟練社員を配置して短期間で立ち上げる。

新工場では、ミクロン単位の寸法指定によるMTO品でありながら、アジアのコスト競争力を活かして日本仕様の高品質を維持、「確実短納期」を併せて実現する。今回増強するベトナム工場と、既にMTO・コスト優位・高品質・確実短納期を実現している中国生産拠点、マザー工場の日本生産拠点――の3極体制により、FA用メカニカル部品の「グローバル確実短納期供給体制」を強化する。

ミスミのベトナム工場は、1995年に第1工場を開設して以来、05年に第2工場、11年に第3工場と段階的に生産能力を増強し、グローバル短納期供給体制を強化してきた。

■第4工場の概要
商号：サイゴンプレシジョンカンパニーリミテッド
所在地：ベトナムホーチミン市
延床面積：1万5866平方メートル
生産品目：シャフト、位置決めピン、六角支柱などから段階的に拡大
総投資額：60億円