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門司税関調べ

博多港のビール輸出、3年連続で全国1位

2015年6月17日 (水)

調査・データ門司税関のまとめによると、2014年の博多港のビール輸出が数量、金額ベースともに、3年連続で全国1位となった。

▲港湾別ビール輸出量推移

▲港湾別ビール輸出量推移(出所:門司税関の発表資料を基にLogisticsTodayが作成)

14年のビール系飲料の出荷量は10年連続で過去最低となり、国内では若者のビール離れなどで縮小傾向が続くと見られているが、海外で日本のビール人気は高く、輸出量も伸びている。

14年のビールの輸出実績は、全国で数量5万5672キロリットル(前年比19.7%増)、金額は65億8400万円(20.8%増)。このうち、門司税関管内の輸出実績は数量3万2114キロリットル(19.9%増)、金額は33億2300万円(21.3%増)となった。

全国の国別輸出金額の推移をみると、04年の韓国への輸出金額は2億1600万円、シェアは10.1%だったが、14年は34億6700万円、シェア52.7%と大幅に伸び、韓国が輸出国全体の50%以上を占めている。

門司税関管内では、04年に台湾(数量7814キロリットル、金額6億400万円)が数量、金額ともに輸出先の90%以上を占めていたが、14年になると韓国(数量2万8341キロリットル、金額29億9100万円)が数量、金額ともに輸出先の80%以上を占めるようになった。

韓国向けの輸出はこの10年で数量が72.9倍、金額は61.6倍と大きく伸びているが、同税関では「韓国国内での輸入ビールの市場の拡大に伴い、日本のビール会社の積極的な営業活動により、日本ビールの人気が高まってきたことが大きく影響している」と分析している。

全国の港別の輸出推移をみると、博多港からの輸出が11年から急速に伸び、12年から14年で数量・金額ともに、3年連続全国1位となっている。

ビール生産工場から近く、最大輸出国の韓国にも近いことが、博多港の輸出シェアにつながっているとみられる。