ロジスティクスSBSホールディングス(HD)傘下のSBS自動車学校(千葉市稲毛区)は26日、外国人ドライバーと物流事業者をつなぐ求人マッチングシステムを備えた総合ポータルサイト(sbs-ds.com)を開設した。同社は職業紹介の許可を持っており、外国人の教習、免許取得、運送会社への就職あっせんを1社で完結させる。日本語、英語、インドネシア語の3言語に対応する。
従来、外国人ドライバーの採用は複数の事業者にまたがる分業構造だった。外国人の受け入れ手続きを支援する登録支援機関、候補者を集める人材紹介会社、免許を取らせる教習所、採用する運送会社がそれぞれ別に動く。教習所は公安委員会の指定を受けた教習が本業で、職業紹介まで手がける例はほとんどない。SBS自動車学校はこの流れを1社に集約し、人材紹介会社を介さず教習所が直接マッチングする仕組みをつくった。
ポータルの主な機能は以下の通り。
SBSHDの外国人1800人計画と連動
インドネシア語対応の背景には、親会社SBSHDの大量採用計画がある。SBSHDは10年以内にトラック運転者の3割にあたる1800人を外国人にする方針を掲げ、インドネシアに全寮制の運転者育成拠点を設置中だ。特定技能制度を活用し、26年から年間100人規模で採用を始める計画で、25年7月にはウィワールド(WEWORLD、東京都新宿区)グループと特定技能人材の紹介に関する業務提携も結んだ。姉崎校(千葉県市原市)では外国人向け合宿教習の受け入れも進めている。対応言語は今後ミャンマー語やベトナム語にも広げる計画だ。ただし年100人規模はあくまでグループ内の供給体制であり、業界全体の人手不足を埋める規模ではない。
同社は特定技能外国人の生活支援や行政手続きを担う登録支援機関の登録も取得済みで、許可番号は後日サイトに掲載する。人材紹介会社との契約では紹介手数料を業界最低水準に設定し、運送会社側の採用コスト負担を抑える方針だ。グループ内にとどまらず、SBSHDの協力会社にもサービスを提供する構えで、外国人ドライバーの供給基盤をグループ外に開放する狙いがある。
政府は24年3月の閣議決定で自動車運送業を特定技能の対象に追加し、5年間の受入上限を2万4500人に設定した。28万8000人と見込まれる人手不足に対し、制度上の供給枠は1割に満たない。外国人は来日後、在留資格「特定活動」でまず日本の運転免許を取得する必要があり、この期間はトラック運転者で6か月が上限だ。限られた期間内での免許取得に加え、定着や言語対応も含め実務上の課題は多い。SBS自動車学校の一貫体制がこうした壁をどこまで崩せるかが焦点になる。運送会社にとっては、従来の人材紹介会社や登録支援機関に加え、教習所発の採用ルートが新たに選択肢に加わった形だ。
SBS自動車学校は千葉県内でSBSドライビングスクール稲毛(千葉市稲毛区)とSBSドライビングスクール姉崎(市原市)の2校を運営する。1963年設立で、SBSHDが19年に全株式を取得しグループ入りした。
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