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GLP、新たな免震構造解析手法を開発、特許取得

2015年6月18日 (木)

拠点・施設グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)は18日、物流施設開発で独自の免震構造解析手法「GLP同時刻歴一体応答解析手法」を開発し、2月に特許を取得したと発表した。

建設コストの上昇が物流施設だけでなく、不動産業界全体の課題となっていることを背景に特許を取得した。同社は2012年3月にも「GLPパイルキャップ免震工法」を開発、特許を取得するなど、積極的に建築技術の研究・研鑚に取り組んでいる。

今回、特許を取得したGLP同時刻歴一体応答解析手法は、従来の免震構造設計で個別に解析されていた地盤・基礎部分と上部躯体部分を一体で同時解析し、最大応力を算出するもので、実態に応じた経済的な部材設計によって建設コストの削減が可能になる。

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(出所:GLP)

同社は現在、8棟の開発案件を進めているが、新手法は8月竣工予定の「GLP鳴尾浜」以降に竣工する開発プロジェクトの構造設計に、必要に応じて採用している。

帖佐義之社長は「不動産業界全体の課題となっている建設コストの上昇は、建築資材の高騰、労働力不足など複数の要因によるものだが、GLPでは今回のような特許取得など建築設計を工夫することにより、建設コストを抑える最大限の努力をしている。テナント企業に対し、技術面の進化、物流サービス面の拡充を進めていく」と話している。