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三井造船、燃料費・CO2を30%削減するLNG船開発

2011年7月12日 (火)

ロジスティクス三井造船は12日、推進システムにガス焚き低速ディーゼルエンジン「ME-GI」を採用し、燃料費・CO2の排出量を30%削減した新型LNG船「ダブル・エコマックス」の開発を完了し、14万7000立方メートル型、15万5000立方メートル型、18万立方メートル型のラインナップで顧客への提案を開始したと発表した。

 

ダブルエコマックスの最大の特長は、燃料費・CO2排出量の30%削減を達成したME‐GIエンジンを搭載している点。このエンジンは熱効率の高い2サイクル低速ディーゼルエンジンでありながら、使用燃料としてガス専焼・重油専焼・ガス重油の混焼を可能としている。

 

これにより、2元燃料焚きのプロペラ直結推進システムを実現し、燃料費・CO2排出量の削減を図る。また、2元燃料焚き推進システムは、変化する燃料価格情勢に応じて、その時々で最も経済的な燃料を選択することで、運航上の経済的なメリットを創出することができる。

 

実用化が難しいとされてきたガス焚き低速2サイクルエンジンの完成に、同社では「千葉事業所で2万時間に及ぶ実証運転を行った世界初のガス焚き低速ディーゼルエンジンによる発電プラント”GIDE”の技術がベースにある」と説明。天然ガス需要の増加が見込まれる中、新型LNG船ダブルエコマックスを市場投入し、LNG船受注の拡大を目指す、としている。