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近畿運輸局がトラック女子会開催

トラガールが経営者にメッセージ「採用前向きに」

2015年7月17日 (金)

国内トラガールが経営者にメッセージ「採用前向きに」近畿運輸局は17日、労働力確保の観点から女性の活躍を推進するために6月26日に開催した、近畿の女性トラックドライバー(トラガール)と貨物行政を担当している同運輸局職員による「トラックドライバー女子会」で、女性トラックドライバーから寄せられたメッセージをまとめ、公開した。

トラックドライバー女子会当日はトラガール5人と運輸局の女性職員3人の合わせて8人が参加。ドライバーキャリアが8か月から13年、乗務している車両も2トン車から大型車と幅広いメンバーが集った。

同運輸局がまとめたトラガールのメッセージは、「トラックドライバーを目指したきっかけ」「どんなトラックに乗務し、何を運んでいるか」「仕事でのやりがい、忘れられないエピソード」「帰宅後や休日の過ごし方」「ドライバー職としての悩みや苦労・楽しみ、普段心がけていること」「家族や同僚男性などからの反応」「トラガールの採用に消極的な経営者に対するメッセージ」など、多岐にわたる声を集約を集約している。

■トラガールからのメッセージ(一部抜粋)

「トラックドライバーを目指したきっかけ」
体を使う仕事に就きたく、大きなトラックに乗りたいと思ったから。
小学生の時に、女性の方が大型トラックに乗っているところを見て、格好いいなと思ったから。
車に乗るのが好きで、映画の「トラック野郎」に憧れて。
他社で荷物の仕分けをしているときに、ドライバー職の事を教えてもらい興味が沸いたから。
小さい頃から大好きな父親がドライバーをしていて、憧れていた仕事だったので。
 
「仕事でのやりがいや忘れられないエピソードは」
2月に2トン車で家具を運んでいるとき、大雪に見舞われ納品ができず会社に戻ったこと。
以前の会社でトラックに積み込みをしているときに落下し意識を失った。社長から「一瞬の判断ミス、気の緩みが大きな事故に繋がる」と言われたこと。今でもそのことを思い出して気を引き締めている。
 
「帰宅後や休日はどのように過ごしているか」
趣味のサーキットでスポーツカーに乗って楽しんでいる。
「よさこい」をやっていて、仕事帰りの練習でストレスを発散している。
 
「ドライバー職としての悩みや苦労」
男性と違って体力的な問題があり、どれくらい続けられるのかが不安。
どのような所に行かされるかわからないところ。また、トイレがない所が多いこと。
 
「トラック業界に入ろうと思っている助成に対するアドバイス」
トラックに興味をもって、1回乗ってみたら楽しみがわかる。世界が広がる。
男性社会に飛び込むには勇気がいるが、実際ドライバーになれば男性も女性も関係ない。どんどん入ってきて欲しい。
好きなことはやったらいいと思う。是非入ってきて欲しい。
 
「今後、トラック業界に女性が根付いていくには何が必要か」
女性が入りやすい環境を作って欲しい。人数が増えればより入りやすくなると思う。
家事と両立できる仕事を増やして欲しい。また、産休制度を充実して欲しい。
家事と両立できる環境を整えて欲しい。特にトイレが必要。
会社と家族の協力が必要。
 
「トラガールの採用に消極的な経営者に対するメッセージ」
女性を前面に出してアピールして欲しい。
女性は目立つので、会社のアピールになるのではないないか。
会社は従業員に支えられており、男性でも女性でもやる仕事は同じ。女性だから気が付くところもあるので見て欲しい。
男性も女性も色々な人がいる。女性だからこそ頑張るという気持ちがあるので採用に前向きになって欲しい。
女性は男性より上に行く気持ちはあると思うので理解して欲しい。