フードサントリーホールディングスは15日、サントリー食品インターナショナル(東京都港区)とインドネシアの食品・飲料企業「ガルーダフードグループ」が、インドネシアで清涼飲料事業を行う合弁会社を設立することで合意したと発表した。
ガルーダフードグループは、新設する合弁会社に清涼飲料事業を移管し、サントリーHDはこの新会社の株式を51%取得する。今後、サントリーHDはガルーダフードグループと協議を進め、詳細を詰める。また、サントリーHDは、同グループの販売・物流業務を担うシナールニヤガセジャタラ社の株式を34%取得する。
ガルーダフードグループはインドネシアで食品や清涼飲料の製造・販売を行うインドネシアを代表する企業のひとつで、清涼飲料事業では「オッキー」「マウンティー」などの有力ブランドを持ち、カップ入りゼリー飲料、カップ入り茶飲料ではトップシェアを誇る。同社のインドネシアでのマーケティング力、生産、物流、販売網などと、サントリーグループの持つ商品開発力、生産技術力、マーケティング力とのシナジー効果により、インドネシア全域で積極的な事業展開が可能と判断した。
サントリーHDでは「急速な経済成長を続けるインドネシアで確固たる事業基盤を構築し、将来的にはサントリーブランドの展開を図るなど、積極的な事業拡大を目指す。また、日本、アジア、欧州、オセアニアのグループ会社間のシナジーを最大限図ることで、サントリーグループ全体でグローバル戦略をいっそう加速させていく」としている。