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住友化学、台湾で偏光フィルムの最新ライン稼働

2011年7月19日 (火)

拠点・施設住友化学は19日、台湾のグループ会社「住華科技股フン有限公司」(住華科技)の台南工場で、液晶パネルの主要部材・偏光フィルムの原反製造最新ラインが稼働を開始したと発表した。台湾では3系列目の製造ラインで、生産能力は年2100万平方メートル。

 

台湾第3系列では、同社既存製品に比べ広幅のフィルムを高速で延伸でき、新しく開発した接着技術を導入することで、世界最高水準の生産性を実現。

 

台湾は、液晶パネルの世界全体の需要の約四割を占めており、中国向けのパネル輸出増加などに伴う顧客からの旺盛な引き合いに対応するため、新系列設置を進めた。これにより台湾での生産能力はほぼ倍増し、合わせて年3900万平方メートルとなる。

 

住友化学は現在、日本、韓国、台湾で偏光フィルム原反を製造しており、今回の新系列稼働、既存系列の生産性向上により、早期に生産能力を年1万2000万平方メートルに引き上げるほか、延伸スピードの向上、歩留まり改善などにより、競争力強化を図る考え。