拠点・施設クラレは5日、液晶ディスプレイ(LCD)の基幹部材である偏光フィルムのベースとなる光学用ポバールフィルムの生産設備を、西条事業所(愛媛県西条市)で増設すると発表した。
光学用ポバールフィルムの需要は今後も拡大基調にあり、安定供給体制を維持するために、生産設備の増設が必要と判断した。
増設する新系列では、大型液晶テレビ向け偏光フィルムの生産効率向上につなげるため、業界初の5000ミリメートルクラスの広幅タイプを生産する。
現在、2012年度第1四半期の稼働を目指し、年産2000万平方メートルの増設を進めており、13年6月には現状の年産1億6000万平方メートルが同2億1200万平方メートルに拡大する。
■設備増設の概要
場所:クラレ西条事業所愛媛県西条市朔日市892
生産能力:年産3200万平方メートル
稼働時期:2013年6月予定
設備投資額:約130億円