ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

古河電工、中国で細物エナメル線の販売強化

2011年7月20日 (水)

産業・一般古河電工は20日、子会社の古河マグネットワイヤ(FMGW)が台湾の栄星電線工業股フン有限公司の株式の一部を取得し、中国市場で細物エナメル線の協業を開始するとともに、FMGWブランドで海外展開を強化していくと発表した。

 

9月からサンプル出荷を開始する。栄星電線は台南のほか、中国の蘇州と東莞の計3製造拠点があるが、中国向けの製品は、主に蘇州と東莞の両拠点を活用し、製造を委託する計画。

 

今後市場の拡大が見込まれ、FMGW、栄星電線の得意とする直径0.5ミリメートル以下の細物エナメル線を対象に事業提携し、販売は同社関連の中国販売網を活用、中国内の顧客へ直接納入する。製品のブランドはFMGWで、製品設計、品質保証もFMGWが行う。

 

古河電工とFMGWは、グループの巻線事業を統合し、2010年4月から巻線事業の強化を図っていた。現在、中国市場での細物エナメル線の需要は、電子化の進む車載用やスマートフォンにけん引される電子部品用などが好調で、今後も堅調に推移するとみられている。

 

栄星電線と協業し、栄星電線の中国製造拠点で細物エナメル線の製造委託を行い、FMGWブランドでの海外展開を強化していくことにしたもの。FMGWは、東京特殊電線が保有する栄星電線の普通株式の一部約3100万株(発行済株式総数の20%強)を取得する。