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荷主住生活グループ傘下のLIXILは26日、中国の海爾集団（ハイアールグループ）とともに、中国市場で建材・住宅設備機器商品の生産・販売強化のため、生産合弁会社を中国青島に設立することで合意したと発表した。今後、会社設立の準備を開始する。また、既存工場に加え、来年夏には新工場を稼動させる。
海爾集団は、白物家電ブランドとして家電製品の開発・製造・販売を行っているが、中国でのシステムキッチンの国家基準の制定に参加するなど、住宅建設にも積極的に取り組んでいる。
今回合意した合弁生産会社では、LIXILが日本で培った生産技術・商品開発力を活用し、システムキッチンから生産を開始、将来的には、室内ドアや引戸、サッシ、玄関ドアなど、生産品目を拡大する。合弁会社で生産した商品は、海爾集団がもつ物流・販売網を活用するほか、LIXILの中国での販売網などを通じ、中国全土へ販売する。生産合弁会社はLIXILが51％、青島海爾厨房設施有限公司が49％を出資する。
両社は6月2日、内装設計提案を行う設計合弁会社「海驪建築装飾設計（上海）有限公司」を設立している。中国では、内装が施されていないスケルトン住宅・マンション販売が主流であり、入居者が住宅を購入してから内装を施すのが一般的だったが、近年は内装まで完成された住宅の販売が増えてきている。
海驪建築装飾設計（上海）有限公司は、中国全土のディベロッパー向けに内装設計提案を行うことを通じ、設計ノウハウと中国での内装標準化のニーズを蓄積する。また、ここで蓄積したニーズを活用し、合弁生産会社が、中国国内向けの住宅設備機器などの商材を企画・生産することを後押しする。
