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原燃輸送、放射性廃棄物輸送容器の不具合原因を報告

2015年8月19日 (水)

行政・団体国土交通省は19日、原燃輸送から低レベル放射性廃棄物輸送容器の上蓋の固定ボルトが折損した不具合の原因を調べた結果と再発防止策の報告を受けたと発表した。

原燃輸送は、低レベル放射性廃棄物を収納して輸送する容器のうち5個で容器の蓋固定用ボルトが1本ずつ折損していることを2月16日から6月25日までの間に確認し、6月26日に国交省へ報告した。

国交省は原燃輸送からの報告を受け、同月27日にボルトの折損の原因究明と再発防止対策の検討と併せて、同省が認めるまでこの輸送容器を用いた低レベル放射性廃棄物の輸送を差し控えるよう指示していた。

原燃輸送は、東北大学などの外部有識者による検討委員会の検証を経て、推定原因として「水素の影響により硬度の高いボルトで発生する脆性破壊の一種である『遅れ破壊』」が生じたとし、再発防止策として、より柔らかく適切な硬度のボルトへすべて取り替える――と報告した。

同省は報告を受けた原因と対策について、「放射性物質等海上輸送技術顧問会」の有識者の意見を聞きながらその妥当性をチェックし、妥当性が確認された場合、対策の実施状況をフォローしつつ輸送の再開を認める方針。