三社電機、産業用無停電電源装置の新製品

サービス・商品三社電機製作所（大阪市東淀川区）は、このほど産業用無停電電源装置（UPS）として販売している「BACKUPS I-2000シリーズ」の品質・信頼性を向上させた新装置「BACKUPS 1000シリーズ」の提供を開始した。

情報活用が高度化・複雑化するなかでデータサーバーやオンラインシステム、通信機器が停電で停止した際の被害はより規模が大きく、企業や社会に深刻な影響を与える可能性が高まっていることを受け、50年以上にわたる無停電電源装置の開発技術を結集し、より信頼性の高い製品を開発した。

新製品は、インバータ給電方式により品質の良い電力を給電し、過負荷に対するピークカット機能を持たせて、短時間（2秒以内）に復旧した際、停止せずに自動で運転を継続できるようにした。

180Vから231Vの入力電圧に対応していることから、電圧変動などによるバックアップ動作に切り替わる回数が減少、蓄電池の消耗・劣化を抑制する。また、待機時間の計算、蓄電池の温度の管理を行い、より精度を高く蓄電池寿命を判断できる。

同社は高い供給信頼性が必要な、コンピュータや通信・防災機器、放送機器のほか、クリーンルームが必要な半導体製造工場、病院の空調制御装置、発電所などで仕様を想定している。