日通、博多発香港向けの海上冷凍混載を開始

ロジスティクス日本通運は30日、博多発・香港向け海上冷凍混載輸送サービスを15日に発売したと発表した。九州、中国地方の冷凍海産物、畜産物などをターゲットとする。

同社が発着オペレーションを一貫して管理し、博多から香港までコンテナ1本に満たない量の冷凍貨物を12日間で輸送する。

博多港発香港向けの冷凍貨物混載輸送は物流業界初の取り組みで、持ち込みに要する日数と費用を除いても東京発より輸送日数が1日短く、コストも10％以上抑えられる。定期輸送により、国内CFS持ち込み費用だけでなく、香港での在庫コスト削減効果を見込める。

九州、中国地方から香港へ少量の冷凍貨物を輸送する場合、これまでは関東や関西へ輸送してから混載サービスを利用するか、航空便を利用する、余剰スペースが多くてもコンテナ1本を自社のみで使用する――といった方法しかなく、コストと日数の面で課題となっていた。

日通の新サービスは、博多CFSから香港CFSまでの海上運賃が1レベニュートンあたり300ドル、CFSチャージが同1万6000円、B/Lフィーが1証明書につき2000円となっている。