ロジスティクスキユーソー流通システムが30日に発表した2014年12月から15年8月まで9か月間の決算は、食品メーカー向けの共同物流事業で取引が拡大するなど2.8%の増収(前年同期比)となり、燃料調達価格の低下も加わったことで営業利益が64.3%の大幅な増加となった。売上高営業利益率は前年の1.6%から2.6%へ1ポイント改善した。
共同物流事業は、人手・車両不足でコストが増えたものの、増収効果と業務の標準化、運送・保管業務の合理化改善が進捗し、63.4%の部門増益となった。専用物流事業は、コンビニエンスストアやチェーンストアなどの既存取引が拡大して増収を確保。前期に新設稼働したセンターの減価償却費が増えたものの、燃料調達単価の低下や増収によってコストを吸収し、部門利益が72.1%増加した。
通期業績(11月期)予想に対する進捗度は、売上高が75.3%、営業利益が84.5%、純利益が85.7%と予想数値を上回るペースで推移している。
[キユーソー流通]2015年11月期第3四半期連結決算(単位:百万円)
2015年11月期 第3四半期 | 2014年11月期 第3四半期 | 増減 | ||
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売上高 | 115,174 | 111,996 | 2.8% | |
営業利益 | 2,959 | 1,801 | 64.3% | |
経常利益 | 2,921 | 1,917 | 52.3% | |
当期純利益 | 1,628 | 833 | 95.3% |