ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日本ガイシ、メキシコ拠点の取り組みでCDM承認

2011年9月7日 (水)

産業・一般日本ガイシは7日、メキシコの製造子会社「NGKセラミックスメキシコ」で行ってきたCO2排出量を削減する取り組みが、クリーン開発メカニズム(CDM)として国連のCDM理事会で承認・登録されたと発表した。これにより、年間で最大約5600トンのCO2を削減できる。

 

今回のCDM事業は、インドネシアの製造子会社、NGKセラミックスインドネシアでことし3月に登録されたのに続き、同社では2件目の登録。インドネシアでは年間1400トンのCO2排出削減量が承認された。

 

NGKセラミックスメキシコは、主にトラックやバスなどの大型ディーゼル車向けコージェライト製ディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)と大型触媒担体「ハニセラム」の生産拠点で、世界的なディーゼル車排ガス規制の強化による需要増に対応して供給体制を強化するために設立し、7月に生産を開始した。

 

セラミックスの製造では、高温で焼成するプロセスが不可欠なため、CO2の排出量を抑え、環境負荷を低減する省エネルギー技術の開発が重要課題となっている。

 

プロジェクトでは、焼成炉からの排ガスに含まれる有機成分を無害化するプロセスに、熱効率の高い蓄熱式脱臭炉を導入することで、省エネ化と温室効果ガスの削減を実現した。削減した排出量は同社のCO2排出量の削減に充てる。