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ヤマト、対郵便で顧客の意見集約し特設サイト開設

2015年12月17日 (木)

ロジスティクスヤマト運輸は17日、全国54紙で11月12日に掲載した意見広告に関連し、同社に寄せられた顧客の意見を集約・説明する特設サイトを12月19日に開設する、と発表した。

意見広告として掲載した同社の主張に対し、2137件の意見が寄せられた。このうち81%が同社の主張を「支持」し、「不支持」は13%にとどまった。特設サイトでは、15日までに寄せられた意見の中で、特に質問や批判的な意見の多かった項目について、顧客の意見の要点を踏まえながら同社の見解を説明する。

▲ヤマト運輸の意見広告に対する顧客からの意見の内訳

▲ヤマト運輸の意見広告に対する顧客からの意見の内訳

顧客からは「郵便業務」のユニバーサルサービスについて「優遇をなくしたら、全国均一料金で届く郵便のユニバーサルサービスは維持できないのではないか」「日本郵便への優遇は当然ではないか」「そもそもヤマト運輸も優遇措置を受けているではないか」といった意見が寄せられた。

また、「郵便は全国一律料金、宅急便は離島料金を取っているのではないか」「過疎地の配達は日本郵便に委託しているのが現状ではないか」という指摘もあった。

信書については「意見する前に、ヤマト運輸も一般信書便事業へ参入すべき」「信書の制度はわかりにくい」、意見広告に対しては「意見広告は日本郵便への批判か」「意見広告で解決することではない。それよりサービス向上に励むべき」、ことし3月に廃止したクロネコメール便については「採算があわないのでやめたのでは」「クロネコメール便の復活を期待する」など、同社の姿勢に対する厳しい意見もあった。

同社は来年1月31日まで意見募集を続け、12月16日以降に寄せられた意見の内容を16年2月のサイト更新で反映させる。

■特設サイト(12月19日から閲覧可能)
http://www.kuronekoyamato.co.jp/ad/20151112/report.html

■ヤマト運輸が掲載した意見広告

(出所:ヤマト運輸)

(出所:ヤマト運輸)