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化血研、ボツリヌス毒素の運搬届けず厚労省立入検査

2015年12月21日 (月)

事件・事故化学及血清療法研究所(化血研、熊本市北区)は18日、化血研が実施したボツリヌス毒素の運搬に際し、感染症法に定める届出を実施していなかったとして、今月8日に厚生労働省に報告したと発表した。

感染症法では、二種病原体などを運搬する際、都道府県公安委員会への届出と運搬証明書の交付を受けることが義務付けられているが、化血研はボツリヌス毒素の県内事業所間の運搬で、あらかじめ届出が必要な量(0.1ミリグラム)を超えた事例が4件あったという。届出漏れは2007年10月15日、11月22日、12月17日、ことし10月30日の4件。

これを受け、厚生労働省は21日に化血研に対して立入検査を実施。化血研では、「輸送中の紛失、盗取、漏えいなどの事故はなく、完了していることを確認している」と、届出による事故被害がなかったことを説明するとともに、「当局による指示を踏まえ、再発防止策を策定する」としている。