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大林組、低空頭ベルト捻転装置を開発

2016年1月14日 (木)

サービス・商品大林組はこのほど、道路や鉄道のトンネル工事に連続ベルトコンベヤーを導入しやすくする「低空頭ベルト捻転装置」を開発した。

大林組、低空頭ベルト捻転装置を開発

急曲部のあるトンネル工事に連続ベルトコンベヤーを導入できるようにするため、標準的な断面積のトンネル内に設置できる省スペース型の低空頭ベルト捻転装置を開発・実証したもので、設置のためのトンネル拡幅作業が不要になり、大量の掘削土を安全・円滑に搬出することができる。

これまでの捻転装置はベルトを90度捻転するため、多数のベルトコンベヤーを動かす回転体(プーリー)と広い捻転スペースが必要だった。

低空頭ベルト捻転装置は、捻転角度を45度に変更し、プーリー数の削減と15%の低空頭化に成功。これにより、急曲部のある坑内でも拡幅工事の必要なく連続ベルトコンベヤーを設置できるようになった。

斜坑と本坑内を一連の連続ベルトコンベヤーで結び、土砂を搬出するため、掘削作業の効率化を見込めるほか、ダンプトラック単独で搬出する場合のようにトラックが切羽から掘削土置き場まで往復する待ち時間の制約がなく、坑内の揚重作業が減少し、労務削減や工期短縮につながるという。

これらの効果により、例えば斜坑のある3000メートルの本坑長距離トンネル工事を想定した場合、ダンプトラックと乗継ベルトコンベヤーを併用した場合から費用を10%削減できる。