KDDI、ヤマトの最新技術導入し相模原に大型物流拠点

拠点・施設KDDIは27日、ヤマトホールディングス傘下のヤマトロジスティクスが提供するクラウド型ピッキングシステム「FRAPS」（フラップス）を新たな大型物流拠点「KDDI東日本物流センター」（相模原市）に導入し、運用を開始した。

▲フラップス

フラップスは「Free Rack Auto Pick System」の略で、可動式ラックを並べたロールボックスパレットと、デジタルピッキングのラインを併せ持つシステム。

このシステムを導入することで、事業者は倉庫の一部をヤマトグループのネットワーク上に組み込み、その在庫をネットワーク上で流動させることにより、大消費地の近くにあたかも自社の倉庫の一部があるかのような運用が可能になる。

導入事業者は在庫を分散することなく、配送の品質とスピードを高めるとともに、コストの抑制につなげることが可能。

KDDIは、フラップスとヤマトの小口多頻度輸送が可能なスピード輸送ネットワークを活用することで、顧客やauショップから受注した商品を素早く配送するなど、利便性の向上に向けた物流改革を進める。

KDDIでは、auスマートフォンのアクセサリーなど周辺商材の取扱量が増加し、店舗の荷物受入れ業務が増大しているほか、昨年12月には「auウォレットマーケット」の全国展開を開始したことで、今後を見据え、よりスピーディーな配送や店頭での負荷軽減など、物流効率と輸送能力の向上に取り組む必要があった。

KDDIは新物流拠点の開設を機に、ヤマトロジスティクスがビジネスモデル特許を持つフラップスを導入。同一店舗向けの複数の注文を集約して店舗へ一括納品することで、店舗ごとの業務負荷の軽減、物流コスト削減、顧客満足度の向上を図る。

商品の発送は、東日本物流センターが入居する「ロジポート橋本」に隣接する、ヤマトグループの物流拠点「厚木ゲートウェイ」を活用することで、関東・中部・関西の顧客やauショップ、店舗へのスピード輸送を行う。

■KDDI東日本物流センターの概要
所在地：神奈川県相模原市緑区大山町4番7号
総床面積：5万400平方メートル
対応商品：au携帯電話・スマートフォンauプラス1collection