拠点・施設王子特殊紙(東京都中央区)は19日、包装材料・工業用ポリプロピレンフィルムの生産を行っている滋賀工場(滋賀県湖南市)で、コンデンサ用薄物専用ポリプロピレンフィルム生産設備を新設すると発表した。
現在、同社では工業用ポリプロピレンフィルムを、滋賀工場の専用生産設備2台で生産しているが、既存設備だけでは「今後の需要増、薄膜化に対応することが困難」と判断。同工場に薄物専用新設備を設置し、増産、安定供給体制の整備を図ることにしたもの。
増設には35億円を投じ、2013年1月に稼働を開始。生産能力は年1500万トン増加、現行の5000トン分と合わせて年6500トンに強化される。また、滋賀工場の工業用ポリプロピレンフィルム事業を、生産技術面で、競争力を持つ薄物、高機能品などの特殊分野に集中する。