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JAL、14年ぶりアジア貨物路線サーチャージ適用解除へ

2016年2月9日 (火)

ロジスティクス日本航空は9日、3月1日から適用する日本発の国際貨物燃油サーチャージ改定を国土交通省へ申請した。同社が基準としているジェット燃料の1月の平均価格が1バレル37.8ドルとなったことを受け、適用レベルを2段階引き下げるもので、アジア近距離・遠距離路線のサーチャージ適用額は実に14年4か月ぶりにゼロとなる。

同社が燃油サーチャージの適用を開始したのは2001年5月からで、当初は市況に合わせて不定期に改定していたが、09年4月から毎月改定する現在の制度へ移行。シンガポールで取引されるジェット燃油(ケロシン)価格の2か月前の平均額を指標として、1バレル35ドル以上から5ドル刻みで適用する仕組みを採用している。

2月の適用額はアジア近距離が3円、アジア遠距離が9円、アジア以外の遠距離が17円だったが、3月はアジア近距離と同遠距離がゼロ、アジア以外の遠距離路線が3円となり、アジア路線は02年10月15日以来、14年4か月ぶりにサーチャージの適用が解除される。

1バレル35ドルを下回ると、すべての路線でサーチャージが廃止されることとなるが、4月の適用額の指標となる2月の平均価格は、これまでのところ、35ドルを下回って推移しており、このまま推移すると4月は全面的にサーチャージの適用が廃止されることとなる。

JAL、14年ぶりにアジア貨物路線のサーチャージ適用解除へ