ヤマト、宮崎県日南市と見守り･リコール製品回収協定

ロジスティクスヤマト運輸は18日、宮崎県日南市と西日本で初の「高齢者の見守り支援」「高齢者世帯向けリコール製品回収の取り組み」に関する連携協定を締結した。

同県南部の日南市は面積の78％が森林で覆われ、都市部への人口流出による人口減少、高齢者世帯の増加などの課題を抱えているが、市は「日本一組みやすい行政」を目指し、多くの民間企業や生産者と連携。特産品の飫肥（おび）杉を使った雑貨のPR活動や、農水産品のブランド力の向上に取り組んでいる。

ヤマトグループでは、行政・自治体と共同で観光支援や高齢者の見守り支援などの地域活性化・課題解決に取り組む「プロジェクトG」を進めており、昨年4月には秋田県湯沢市とヤマト運輸、ヤマトメンテナンスソリューションが連携し、高齢者を対象としたリコール製品回収の告知を実施。4320世帯中4件のリコール製品の発見につながった。

リコール実施事業者からは、新聞やテレビなど一般的な告知に比べ、発見率が高いと評価を受けており、今回の日南市でもヤマト運輸、ヤマトメンテナンスソリューションとの3者連携協定を締結した。

これにより、今後は見守り支援に加えてリコール製品の情報を、自治体の刊行物などとともに高齢者の自宅へ宅急便で配達する。リコール製品が見つかった場合には、素早く商品の回収を行う。今回の取り組み開始時は、積水化学工業の「ポータブルトイレ」の情報を配達する。