サービス・商品シナノケンシ(長野県上田市)は20日、同社のドライブレコーダー「ER-X」を活用した、事故予兆の傾向を自動的に分析し改善点を提示する安全管理支援システム「プレクスキャム運輸安全マネジメントシステム」を開発、10月末から発売すると発表した。
運輸安全一括法で規定されている運輸安全マネジメント制度では、経営トップの安全への主体的関与、責務遂行や事故、ヒヤリ・ハット情報などの収集・分析・対応などが義務付けられ、PDCAサイクルを回すことが求められている。
10月末から発売する安全管理支援システムでは、運輸事業者の運輸安全マネジメントのPDCAサイクルを、継続的にマネジメントレベルを維持しながら顧客任意のタイミングで回すことができる。
プレクスキャムは、PDCAサイクルのP(目標設定)、D(運行データ収集、運転教育)、C(事故、ヒヤリ・ハット傾向と改善ポイントの分析)、A(アクションアイテムと改善目標の策定)――を継続的に行うことができ、顧客が任意に設定した目標値(事故、ヒヤリ・ハット類型別件数)に対し、ドライブレコーダーで自動収集したヒヤリ・ハット傾向を独自のアルゴリズムを使って自動分析し、改善ポイントの提示と管理目標と実績のギャップの見える化を行う。
また、この傾向分析結果をもとに、的を射たアクションアイテムの策定と、目標値と管理項目の見直しを行うことができる。さらに、顧客任意のタイミングで傾向分析、指導することで、形骸化せず無理のないPDCAサイクルを維持・向上できる、としている。
実勢予想価格は20万円(オープン価格)で、次世代ドライブレコーダー「ER-X」の運用アプリケーションソフトに標準付属となる。既に次世代ドライブレコーダー「ER-X」を導入済みの顧客には、追加導入費用(実勢予想価格5万円)で購入することができる。