M&Aセンコーは22日、オンワードホールディングスの物流子会社「アクロストランスポート」の全株式を4月15日付で取得し、子会社化すると発表した。
センコーはグループ会社の東京納品代行を中心にファッション物流を展開。関連商品の海外調達から、保管・検針・補修などの物流センター業務、百貨店など各種店舗への配送業務を一貫して行っている。
アクロスはオンワードの子会社として、ファッション商品の物流管理から輸送まで一貫したサービスを提供し、近年ではオンワードグループ以外にも物流サービスを展開。
センコーは今回の買収により、アクロスの物流ノウハウや生産体制、顧客基盤と自社のファッション物流事業を組み合わせ、全国の百貨店、ショッピングモール、アウトレットなどの店舗向け配送網の強化、ファッション物流のサービスレベル向上、収益力・価格競争力の強化を図る。
今後はファッション商品の配送共同化、両社拠点の有効活用、物流ノウハウ共有化によるサービス向上に取り組む。
オンワードグループの物流業務はアクロスが継続し、同グループの物流効率化などに共同で対応する。アクロストランスポートの2015年2月期の売上高は118億円。