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DHLサプライ、音声物流システムで出荷処理25%向上

2011年11月7日 (月)

ロジスティクス日本ユニシスは7日、ヴォコレクトジャパンとともに、DHLサプライチェーンに音声物流システム「ヴォコレクト・ヴォイス」を納入したと発表した。首都圏にあるDHLサプライチェーンのファッション・アパレル企業向け物流センターで、既に稼働している。

 

DHLサプライチェーンでは、出荷業務の効率化と顧客満足度の向上のため、かねてからファッション・アパレル向けロジスティクスメニューの拡充を進めていた。今回導入した音声物流システムに加え、業務プロセスの見直し、時間分析、動作分析などを実施し、3か月で時間あたりの出荷処理件数が約25%向上したという。

 

DHLサプライチェーンは、ファッション・アパレルの顧客向けビジネスの拡大に伴い、柔軟で早い出荷体制を目指して導入を決めた。これまでは、ハンディターミナルを使用して精度の高い仕分け作業を行っていたが、さらなる作業効率化に向けて仕分け業務プロセスの見直しを図った。

 

システムは、2010年9月に本稼働しているが、現在では25人の作業員が携帯端末を用いて、仕分け作業を行っている。これまでのハンディターミナル画面を見て、商品タグ、棚ロケーションバーコードなどのスキャンを複数回行う業務フローが大幅に改善された結果、高い精度は維持されたまま生産性が大幅に向上し、音声指示により作業員が仕分け作業に集中できるようになった。

 

また、作業員のトレーニングでも大幅に時間が短縮され、初心者であっても高いレベルで作業を行えるようになった。DHLサプライチェーンでは「生産性の向上などによる業務改善効果が想定どおりの高レベルであり、顧客へのサービスの強化を実現することができた。今後、他領域などへの音声物流システムの導入拡大を積極的に検討し、さらなるサービス向上を目指す」としている。