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アスクル、自動化推進の新拠点「ロジパーク横浜」稼働

2016年4月21日 (木)

拠点・施設アスクルは21日、業容の拡大で増え続ける出荷量に対応するため、稼動中の「横浜センター」(川崎市)に代わる新拠点として、5月から「アスクルロジパーク横浜」(ALP横浜、横浜市鶴見区)を稼動すると発表した。

アスクル、自動化推進の新拠点「ロジパーク横浜」稼働

ALP横浜は、現拠点比べて延床面積、出荷能力がともに2倍に増強。同社の既存7物流センターで培った設計・運営ノウハウを活かしながら、最先端のマテハン設備を導入し、生産性を高める。

1年以内にピッキングロボットを導入する計画で、自動化・省人化を図る最先端の物流センターとして、同社の法人向けサービス「アスクル」と、一般消費者向けインターネット通販サービス「LOHACO」(ロハコ)両方の物流を受け持つ。

EC市場の飛躍的な成長の一方で、生産年齢人口は減少しており、EC物流を支える生産性の向上と働き手の確保がさらに重要になることから、設備・システムを高いレベルで自動化し、省人化・省力化を進めることで「少ない人員でも24時間稼動できる物流センター」を目指す。

同社はこれまでの物流拠点でも業務の自動化を進めてきたが、「ピッキング」と「梱包」工程は人手に頼る部分が多かった。ALP横浜では、ピッキング工程に焦点を当て、商品が自動的にスタッフの手元に流れてくる「取りに行かない」「歩行ゼロ」のピッキングを実現。これにより、あらかじめ定められた位置でピッキング業務を行うことが可能となり、出荷能力を最大5倍程度に引き上げることにつながる。

▲通販物流拠点の一般的な業務プロセス

▲通販物流拠点の一般的な業務プロセス

また、現在「アスクルロジパーク首都圏」(ALP首都圏)のピッキング工程へ小規模にロボットを導入しており、1年以内をメドにALP横浜の広範囲なピッキング工程にロボット導入を進め、さらなる省人化を推進する計画だ。

梱包工程では、大きいサイズの段ボール箱に対応した自動梱包機をALP首都圏、大阪DMCへ導入し、梱包工程の自動化に取り組んできた。ALP横浜では、中・小サイズの段ボール箱に対応できる自動製封函機を導入するなど、梱包業務の自動化を進め、商品と段ボール箱のミスマッチによる商品破損や過剰緩衝など、梱包品質の改善を見込む。

■施設の概要
ALP横浜全景2所在地:横浜市鶴見区生麦2-4-6
稼働開始:2016年5月
敷地面積:2万5500平方メートル(7700坪)
建物階数:地上5階建て(全棟賃借)
投資額:40億円
延床面積:5万平方メートル(1万5100坪)
トラックバース:88バース(各階計)